Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/light-it/www/2014/wp-includes/blocks.php on line 20
FileMaker Go だけ接続できない・・・ | Light-IT

FileMaker Go だけ接続できない・・・

「FileMaker Go for iPad から FileMaker Pro 12 のホストPCへ接続できない」という相談を受けました。

環境は Win7 に FileMaker Pro12 が 2台。
iPad に FileMaker Go for iPad が 1台というとてもシンプルな構成。

状況を確認しに行くと、とても不思議な状況でした。

まず、FileMaker Pro 12同士であれば共有ファイルを問題なく開くことができる。
FileMaker Go からはローカルネットワークホストは検索できるが、
共有しているはずのファイルが見れない(使用可能なファイルなし)という状況。


ローカルネットワークホストは検索可
図1 ローカルネットワークホストは検索できている(画像はイメージです)

共有ファイルが見つからない
図2 ローカルホストを選択しても共有ファイルが見つからない(画像はイメージです)

状況を整理すると・・・
【状況】
 ・FileMaker Pro 同士なら無問題
 ・iPad だけ共有ファイルを見れない
 ・上図2の状態で共有されているファイル名を直接入力すると、下記エラー。
   ファイル「xxxx.fmp12」を開くことができません。
   ホストが利用できないか、またはそのホスト上でファイルが利用できません。

う~ん。

因みに FileMaker Pro 12 を終了させると、iPadからローカルホストネットワーク検索もできなくなる。
つまり、iPad から目的の FileMaker Pro 12が稼働するホストPCまではアクセスできている状況。
FileMaker Pro 12を起動してある状況で、netstat -an を実行すると、しっかり 5003番ポートが開くのを確認。(下図3)
当然、FileMaker Pro 12 を終了させると、5003番ポートも消滅してます。

5003番ポートは待ち受け中
図3 5003番ポートは待ち受け中(画像はイメージです)

FileMaker で共有機能を可能とするには 5003番ポートが最も重要なことは定説です。

しかし、今回のケースは 5003番ポートは開いており、LISTEN の待ち受け状態にある。 その証拠に、FileMaker Pro 12 同士では問題なく繋がるし、 iPad からもホストPC までは検索できている。

ということは、FileMaker Go 専用の何かが悪さをしている。

ということで、問題のPCを徹底的に調べました。

そして、遂に「FileMaker Go 専用の何か」を見つけました!

コントロールパネル-管理ツール-セキュリティが強化されたWindowsファイアウォールを開き、
「受信の規則」を見てみると、FileMaker Go for iPad(TCP/UDP)の二つの項目があり、
今回問題となっているPC(2台共)では許可を無効化(つまり、拒否する設定)してありました。

サービスが無効
図4 FileMaker Go for iPad(TCP/UDP)許可が無効化されている(画像はイメージです)

FileMaker Go for iPad でホストPCは見つかるけど、共有ファイルが見つからない状況が発生したときには、ファイアウォール設定で、この二つの項目設定も確認する必要があります。

余談ですが、なぜこの二つの項目を無効化したのか聞いてみたところ、
「ハッキリとは覚えていないが、セキュリティの観点からだと思う」との事。

確かに、不要なサービスやポートは無効化するのは重要なことです。

但し、この二つの項目は iPad を FileMaker Pro に接続して活用するのであれば無効化しないでくださいと説明させて頂きました。

もう一つ余談ですが、本件について FileMaker のサポセンにも聞いてみましたが、pingによる疎通確認とポートの話、ルータ設定(ポートの転送関連)を教えて頂きましたが、どれも解決には至りませんでした。

今回のようなケースでの問い合わせは今のところないと・・・

今回の件、非常に勉強になりました。